$ZDASCII (ObjectScript)
構文
$ZDASCII(string,position)
$ZDA(string,position)
引数
引数 | 説明 |
---|---|
string | 文字列または数値。値、変数、式として指定することができます。長さは 8 バイト以上でなければなりません。数値は、$ZDASCII に指定される前に、先頭のプラス記号、および先頭と末尾のゼロを削除することによって、キャノニック形式に変換されます。結果として得られるキャノニック形式の数の長さは 8 バイト以上でなければなりません。 |
position | オプション — 正の、ゼロ以外の整数として表される、文字列の開始位置。既定は 1 です。位置は、8 バイト文字列ではなくシングル・バイト単位でカウントされます。指定された position (その位置の文字を含む) から少なくとも 8 バイトの string が存在する必要があります。position の数値は、小数桁数を切り捨て、先行するゼロやプラス記号などを削除することによって、整数として解析されます。 |
説明
$ZDASCII が返す値は、使用する引数によって異なります。
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$ZDASCII(string) は、string の最初の文字位置から開始して、8 バイト文字列を $DOUBLE (IEEE 浮動小数点) の数値に変換して返します。
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$ZDASCII(string,position) は、position で指定したバイト位置から開始して、8 バイト文字列を $DOUBLE (IEEE 浮動小数点) の数値に変換して返します。
$ZDASCII は、正の数または負の数のいずれかを返すことができます。
$ZDASCII は、string の長さが 8 バイト未満の場合、指定された position の残りの string が 8 バイト未満の場合、または position が無効な値の場合に、<FUNCTION> エラーを発行します。
例
以下は、数値 12345678 を数値に変換する例です。
WRITE $ZDASCII(12345678)
これは .000000000000000000000000000000000000068213200517013251261 を返します。
次の例も同じ値を返します。
WRITE !,$ZDASCII("12345678",1)
WRITE !,$ZDASCII(++001234567899,1)
WRITE !,$ZDASCII("++001234567899",5)
以下は、負の数値 -1234567 を数値に変換する例です。マイナス記号は 1 バイトとしてカウントされることに注意してください。
WRITE $ZDASCII(-1234567)
これは .00000000000000000000000000000000000000000099583343788967399388 を返します。
以下は、文字列 “abcdefgh" を数値に変換する例です。
WRITE $ZDASCII("abcdefgh")
これは 85408832230361244356000000000000000000000000000000000000000000000000000 を返します。
$ZDASCII とその他の $ASCII 関数
$ZDASCII は、8 バイト (64 ビット) 文字の文字列を IEEE 浮動小数点数に変換します。$ZQASCII は、8 バイト (64 ビット) 文字の文字列を整数に変換します。8 ビット・バイト文字列を整数に変換するには、$ASCII を使用します。16 ビット (wide) 文字の文字列を整数に変換するには、$ZWASCII を使用します。32 ビット (long) 文字の文字列を整数に変換するには、$ZLASCII を使用します。