Amazon CloudWatch アダプタの使用法
Amazon CloudWatchOpens in a new tab は、特定のメトリックのデータを収集することでアプリケーションを監視できるようにする AWS 製品です。CloudWatch でメトリックを作成すると、InterSystems 相互運用プロダクションでビジネス・オペレーションを使用して、そのメトリックの値で CloudWatch を更新できます。インターシステムズは、CloudWatch 送信アダプタを使用して CloudWatch と相互作用する組み込みのビジネス・オペレーションを提供します。また、このアダプタを使用するカスタムのビジネス・オペレーションを作成するオプションもあります。ビジネス・オペレーションや送信アダプタの使用法を含め、相互運用プロダクションに不慣れな場合は、"相互運用プロダクションの概要" を参照してください。
現時点では、CloudWatch アダプタの PutMetricData メソッドのみが完全に機能します。PutMetricAlarm メソッドを使用して CloudWatch アラームを操作しないでください。このメソッドは、将来のリリースで変更される可能性があります。
送信アダプタの詳細
CloudWatch 送信アダプタのクラスは、EnsLib.AmazonCloudWatch.OutboundAdapterOpens in a new tab です。このクラス内で、PutMetricData メソッドには、CloudWatch を特定のメトリックの値で更新するロジックが含まれます。このメソッドのシグニチャは以下のとおりです。
Method PutMetricData(namespace As %String, metricName As %String, metricValue As %Numeric, metricUnit As %String, dims As %String = "") As %Status
説明 :
-
namespace はメトリックの CloudWatch ネームスペースOpens in a new tabです。
-
metricName はメトリックの名前です。
-
metricValue は特定のメトリックのために CloudWatch に送信されるデータポイントです。
-
metricUnit はメトリック値の測定単位です。この測定単位は必須です。有効な単位のリストは、Amazon CloudWatch JavaDoc リファレンスOpens in a new tabを参照してください。
-
dims は、メトリックのディメンジョンOpens in a new tabを表す、名前と値のペアを持つ JSON 配列です。例えば、[{"Name":"StorageType","Value":"StandardStorage"},{"Name":"BucketName","Value":"test-bazco}] のようになります。
組み込みのビジネス・オペレーション
送信アダプタを使用するカスタムのビジネス・オペレーションを開発するのではなく、EnsLib.AmazonCloudWatch.MetricDataOperationOpens in a new tab ビジネス・オペレーションを相互運用プロダクションに追加することにより、時間と労力を節約できます。追加すると、プロダクションでメトリック・データを含む事前構築された要求をビジネス・オペレーションに送信できるようになります。この事前構築された要求のクラスは、EnsLib.AmazonCloudWatch.PutMetricDataRequestOpens in a new tab になります。
ビジネス・オペレーションには、名前やネームスペースなど、CloudWatch メトリックを特定するアダプタのパラメータに対応するプロパティが含まれます。ビジネス・オペレーションをプロダクションに追加したら、対応する管理ポータルの設定を使用してこれらのプロパティを設定できます。ビジネス・オペレーションのプロダクションへの追加の手順は、"ビジネス・ホストの追加" を参照してください。
一般的な AWS 設定
CloudWatch 送信アダプタは、一般的な AWS プロパティを含む一般的なアダプタ・クラスを拡張します。これらの AWS プロパティは、送信アダプタを使用するビジネス・オペレーションをプロダクションに追加する際、管理ポータルの [AWS] 設定を使用して設定できます。
CredentialsFile — 空白の場合、Amazon は既定の認証情報プロバイダ・チェーンOpens in a new tabを使用して、CloudWatch へのアクセスに必要な認証情報を取得します。AWS 認証情報ファイルを使用する場合は、そのファイルパスを入力します。
リージョン — アクセスする AWS リージョンを指定します。CloudWatch リージョンのリストは、Amazon の "Regions, Availability Zones, and Local ZonesOpens in a new tab" を参照してください。