プロダクション内からの Amazon SQS メッセージの取得
InterSystems IRIS は、相互運用プロダクションに RabbitMQ 受信アダプタを使用するビジネス・サービスが含まれる場合に RabbitMQ コンシューマになります。このアダプタにより、ビジネス・サービスは RabbitMQ キューからメッセージを取得できます。プロダクションを RabbitMQ コンシューマとして使用する場合には、受信アダプタを利用する組み込みのビジネス・サービスを使用する、またはアダプタを使用する独自のビジネス・サービスを構築するという、2 つのオプションがあります。
組み込みのビジネス・サービス
受信アダプタを使用するカスタムのビジネス・サービスを構築するのではなく、管理ポータル設定を使用して、プロダクションに単に EnsLib.AmazonSQS.ServiceOpens in a new tab を追加し、アダプタのプロパティを定義するだけです。ビジネス・サービスが、[ビジネスサービス]→[呼び出し間隔] 設定で指定した間隔で Amazon SQS からメッセージを取得すると、これらのメッセージは非同期要求を使用してプロダクション内の別のビジネス・ホストに転送されます。これらの要求が転送されるビジネス・ホストは、[基本の設定]→[ターゲット構成名] 設定で指定されます。
ビジネス・サービスのプロダクションへの追加に関する基本情報は、"ビジネス・ホストの追加" を参照してください。
アダプタの詳細
Amazon SQS 受信アダプタは、クラス EnsLib.AmazonSQS.InboundAdapterOpens in a new tab です。これには以下の設定が含まれており、これらはすべて、管理ポータルにアダプタを使用するビジネス・サービスの設定として表示されます。
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Queue は、コンシューマがメッセージを受信する Amazon SQS キューを定義します。
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DeleteAfterReceive は、プロダクションがメッセージを受信した後、そのメッセージをキューから削除するかどうかを決定します。
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ReceiveSettings (オプション) は、メッセージ取得の設定を定義する JSON 文字列です。使用できる設定のリストは、Amazon SQS API SQSReceiveSettings クラスによって使用可能になるプロパティのリストと同じで、各プロパティ名がキーとして機能します。
受信アダプタを使用するカスタムのビジネス・サービスの構築に関する一般情報は、"ビジネス・サービスの定義" を参照してください。
一般的な AWS 設定
Amazon SQS 受信アダプタは、一般的な AWS プロパティを含む一般的なアダプタ・クラスを拡張します。これらの AWS プロパティは、受信アダプタを使用するビジネス・サービスをプロダクションに追加する際、管理ポータルでビジネス・サービスの [AWS] 設定を使用して設定できます。
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CredentialsFile — 空白の場合、Amazon は既定の認証情報プロバイダ・チェーンOpens in a new tabを使用して、SQS へのアクセスに必要な認証情報を取得します。AWS 認証情報ファイルを使用する場合は、そのパス名を入力します。
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リージョン — アクセスする AWS リージョンを指定します。リージョンのリストは、"Amazon Regions, Availability Zones, and Local ZonesOpens in a new tab" を参照してください。
関連項目
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Amazon SQS メッセージング API の使用法 (プロダクションなしで使用する場合)