Power BI 向け InterSystems IRIS コネクタ
このページでは、Power BI 向け InterSystems IRIS® コネクタの操作方法を説明します。
コネクタの概要
Power BI 向け InterSystems IRIS コネクタは InterSystems IRIS のカスタム・コネクタで、通常のリレーショナル・テーブルに関するレポートだけでなく、Microsoft Power BI から取得する InterSystems IRIS Business Intelligence キューブ・データに関するレポートへのアクセスとその作成が可能です。どちらのデータ・タイプのクエリでも、DirectQuery が完全にサポートされています。このコネクタは、Microsoft による 2019 年 4 月リリースの Power BI Desktop から、Power BI Desktop に付属しています。
InterSystems IRIS への接続
Power BI Desktop から InterSystems IRIS に接続する前に、InterSystems IRIS ODBC ドライバOpens in a new tabがシステムにインストールされていることを確認する必要があります。
Power BI Desktop から InterSystems IRIS に接続するには、以下の手順に従います。
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Power BI Desktop を開き、[データを取得] > [さらに表示...] > [InterSystems IRIS (ベータ)] をクリックします。
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[接続] をクリックします。
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InterSystems IRIS インスタンスの接続情報を入力します。ここで、[Host (IP Address)] は InterSystems IRIS インスタンスのホストの IP アドレス、[ポート] はインスタンスのスーパーサーバ・ポート、[ネームスペース] は Business Intelligence データの配置先のネームスペースです。その他のオプションはすべて既定値を使用します。
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InterSystems IRIS のインスタンスに初めて接続した際に、認証ダイアログが表示されます。[基本] を選択して、InterSystems IRIS の資格情報を入力します。
データの参照
InterSystems IRIS に正常に接続すると、Power BI にデータベースの [ナビゲーター] ダイアログが表示されます。[テーブル] を選択して、リレーショナル・テーブルを参照できます。左側のペインでパッケージを展開し、Power BI レポートに含めるテーブルまたはビュー、あるいはその両方を選択できます。
あるいは、左側のペインで [キューブ] を選択して、使用可能な InterSystems IRIS BI キューブを表示することもできます。[キューブ] オプションを展開すると、現在のネームスペース内の使用可能な InterSystems IRIS Business Intelligence キューブがすべてリストされます。プログラムによるフィルタなど、SQL アクセスを介してサポートできない特定の機能を持つキューブまたはサブジェクト領域はこのリストから除外されていることに注意してください。
キューブを展開すると、通常のディメンジョン、およびキューブの通常メジャーすべてが格納されているファクト・テーブルが含まれた、キューブのスター・スキーマ表現を確認できます。内部識別子が含まれる一部の列は削除されていることに留意してください。
データを使用したレポートおよびダッシュボードの公開
Power BI クラウド・サービスを使用して、InterSystems IRIS キューブおよびテーブルからデータを組み込むレポートやダッシュボードを共有できます。それには、Microsoft のドキュメントOpens in a new tabの手順に従ってデータ・ゲートウェイをインストールして構成します。データ・ゲートウェイとデータ・ソース (InterSystems IRIS を含む) を、Power BI サービスの [接続とゲートウェイの管理] ページで登録する必要があります。
Power BI デスクトップを使用してレポートまたはダッシュボードを公開した後、Power BI サービス内の関連するデータセットの [ゲートウェイ接続] 設定にアクセスして、InterSystems IRIS データ・ソースへのマッピングを手動で追加します。
コネクタのトラブルシューティング
このセクションでは、Power BI 向け InterSystems IRIS コネクタの使用時に発生する可能性のある、いくつかの一般的な問題に関するガイダンスを示します。
ナビゲータにテーブルが表示されない
Power BI 向け InterSystems IRIS コネクタでは、システム・テーブル、および InterSystems IRIS Business Intelligence キューブに関連付けられているテーブルは、通常の [テーブル] メニューから除外されます。後者のスクラブされアノテーションが付けられたバージョンには、[キューブ] メニューからアクセスできます。[ナビゲーター] にリストされていないテーブルまたはフィールドにアクセスする必要がある場合は、カスタム・クエリOpens in a new tabを使用してそれを手動で追加するか、または Power BI の汎用 ODBC コネクタを使用できます。
ナビゲータにキューブが表示されない
Power BI 向け InterSystems IRIS コネクタは、InterSystems Business Intelligence キューブのリレーショナル・プロジェクトを利用して、Power BI でそれらのキューブを使用できるようにします。プログラムによるフィルタなど、キューブの一部の機能は、こういったプロジェクションを介してサポートされないため、リストから除外されます。この動作が適切ではないキューブがある場合は、インターシステムズのサポート窓口までお問い合わせください。
レポート・デザイナーにディメンジョン階層が表示されない
現在、Power BI ではコネクタからディメンジョン情報をシードすることはできません。
複数レベルのディメンジョン階層が正常に機能しない
ディメンジョンにレベルが複数ある場合、これらのレベルは通常、個別のディメンジョン・テーブルで表されます (スノーフレーク・スキーマ)。ファクト・テーブルと各ディメンジョン・レベルとの間、および異なるレベルのディメンジョン間で、外部キーのリレーションシップが存在する場合、Power BI ではファクト・テーブルから上位のディメンジョン・レベルへの 1 つのパスのみを "アクティブなリレーションシップ" として選択でき、間違ったパスが選択された場合、予期しないクエリ結果を招くことがあります。このアクティブなリレーションシップを修正するには、Power BI Desktop で [リレーションシップの管理] をクリックして、ファクト・テーブルと上位のディメンジョン・テーブルとの間の直接リンクを非アクティブにします。そのうえで、適切なリレーションシップを 1 つずつアクティブにします。詳細は、Microsoft のドキュメントOpens in a new tabを参照してください。
日付/時間ディメンジョン・テーブルが [ナビゲーター] ダイアログに表示されない
Power BI には、InterSystems IRIS の日付/時間ディメンジョン・テーブルのインデックスと互換性のない日/時の値を操作するためのさまざまな機能が含まれています。そのため、InterSystems IRIS の日付/時間ディメンジョン・テーブルは、キューブの対応するファクト・テーブルの日/時列に変換されます。
InterSystems IRIS に接続しようとすると「アクセスが拒否されました」というエラーが表示される
Power BI Desktop から InterSystems IRIS に接続するには、以下のストアド・プロシージャに対する EXECUTE 権限が必要です。
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%DeepSee_SQL.GetCubes
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%DeepSee_SQL.GetDimensionTables
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%DeepSee_SQL.GetDimensionColumns
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%DeepSee_SQL.GetUnsupportedFeatures
管理者が GRANT コマンドを使用して権限を付与することができます。
Power BI サービスでレポートまたはダッシュボード用のデータを取得できない
現時点では、公開されているレポートまたはダッシュボードに Power BI 向け InterSystems IRIS コネクタからデータを移入するには、"データを使用したレポートおよびダッシュボードの公開" の説明に従って、関連するデータセットと InterSystems IRIS データ・ソースの間のマッピングを手動で作成する必要があります。Power BI サービス内で既に InterSystems IRIS をデータ・ソースとして登録している場合、この操作によって、InterSystems IRIS データ・ソースに重複するエントリが作成される可能性があります。データセット内に含まれる InterSystems IRIS データへのアクセスが正常に確立されたら、いずれかのエントリを指定して、重複を削除できます。