ECP 構成のアップグレード
一般に、ECP アプリケーション・サーバは、接続先のデータベース・サーバをアップグレードする前にアップグレードする必要があります。アプリケーション・サーバは、アップグレード後にリコンパイルするローカルのルーチン・データベース、またはデータベース・サーバ上の "プリコンパイル済み" のルーチン・データベース (ターゲット InterSystems IRIS バージョンが稼働中の別個のシステムで以前にリコンパイル済み) のいずれかにアクセスできる必要があります。
以下のいずれかが当てはまる場合、アップグレード済みのアプリケーション・サーバと未アップグレードのアプリケーション・サーバの両方、およびデータベース・サーバにユーザが接続した状態でローリング・アップグレードを使用すると、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。
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アプリケーションの変更がない場合。
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アプリケーションの変更はあるが、新しいコードによって新しいデータ構造が生成されない場合。つまり、古いコードが、新しいコードによって生成されたデータを操作できる場合。
新しいアプリケーション・コードが古いデータで動作するものの、古いコードでは認識できない新しいデータ構造が生成される可能性がある場合は、以下の手順に従います。
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アプリケーション・サーバをローリング・アップグレードします。ただし、アップグレード後にユーザがアプリケーション・サーバに接続できないようにします (アプリケーション・サーバの処理能力が段階的に低下します)。
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必要なだけのアプリケーション・サーバがアップグレードされたら、アップグレード済みアプリケーション・サーバへのユーザ・アクセスをリストアし、残りの (アップグレードされていない) アプリケーション・サーバとデータ・サーバ (必要な場合) へのユーザ接続をすべて終了して、有効化するまでユーザがこれらのシステムにアクセスできないようにします。
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残りのアプリケーション・サーバをアップグレードし、アップグレード後に各アプリケーション・サーバへのユーザ・アクセスをリストアします。
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必要に応じてデータ・サーバをアップグレードし、ユーザ・アクセスをリストアします (データ・サーバをアップグレードすると、アプリケーション・アクティビティが一時停止します。一時停止する期間は、アップグレードに伴うダウンタイムの長さによって異なります)。
ECP 構成のアップグレード方法に関する質問や懸念事項については、インターシステムズ WRC (インターシステムズのカスタマ・サポート窓口)Opens in a new tab までお問い合わせください。