.NET Managed Provider のクイック・リファレンス
この章は、以下の拡張クラスとオプションに関するクイック・リファレンスです。
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IRISPoolManager クラス — InterSystems 接続プーリングに関連するメソッド。
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IRISConnection クラス — 接続プールをクリアするためのメソッド。
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接続パラメータ・オプション — サポートされるすべての接続パラメータをリストします。
IRISPoolManager クラス
IRISClient.IRISPoolManager クラスを使用すると、接続プーリングをプログラムで監視して制御できます。使用可能なスタティック・メソッドは以下のとおりです。
int count = IRISPoolManager.ActiveConnectionCount();
すべてのプールにおける確立されている接続の合計数。合計数には、アイドル状態および使用中の両方の接続が含まれます。
int count = IRISPoolManager.IdleCount();
すべてのプールにおけるアイドル状態の接続の合計数。
int count = IRISPoolManager.IdleCount(conn);
接続オブジェクト conn に関連付けられたプールのアイドル状態接続の合計数。
int count = IRISPoolManager.InUseCount();
すべてのプールにおける使用中の接続の合計数。
int count = IRISPoolManager.InUseCount(conn);
接続オブジェクト conn に関連付けられたプールの使用中接続の合計数。
IRISPoolManager.RecycleAllConnections(bool remove);
すべてのプールにおける接続をリサイクルします。
IRISPoolManager.RecycleConnections(conn,bool remove)
接続オブジェクト conn に関連付けられたプール内の接続をリサイクルします。
IRISPoolManager.RemoveAllIdleConnections();
すべての接続プールからアイドル状態の接続を削除します。
IRISPoolManager.RemoveAllPoolConnections();
接続の状態にかかわらず、すべての接続とすべてのプールを削除します。
IRISConnection クラス
IRISConnection.ClearPool(conn);
接続 conn に関連付けられた接続プールをクリアします。
IRISConnection.ClearAllPools();
接続プール内のすべての接続を削除してプールをクリアします。
接続パラメータのオプション
以下の各テーブルは、接続文字列で使用可能なすべてのパラメータを示しています。
必須パラメータ
以下のパラメータはすべての接続文字列に必要です (“接続の作成” を参照してください)。
代替名 : ADDR, ADDRESS, DATA SOURCE, DATASOURCE, HOST, NETWORK ADDRESS, NETWORKADDRESS
IP アドレスまたはホスト名。例 : Server = localhost
接続の TCP/IP ポート番号を指定します。例 : Port = 51774
代替名 : DATABASE, INITIAL CATALOG
接続先のネームスペースを指定します。例 : Namespace = USER
代替名 : PWD
ユーザのパスワード。例 : Password = SYS
代替名 : USERID, UID, USER, USERNAME, USR
ユーザのログイン名を設定します。例 : User ID = _SYSTEM
接続プーリング・パラメータ
以下のパラメータは接続プーリングのさまざまな機能を定義します (“接続プーリング” を参照してください)。
代替名 : CONNECTIONLIFETIME
接続のリセット・メカニズムが有効な場合に、アイドル状態のプールされた接続をリセットするまで待機する秒単位の長さ。既定は 0 です。
代替名 : CONNECTIONRESET
プールされた接続のリセット・メカニズムを有効にします (CONNECTION LIFETIME と共に使用)。既定は false です。
代替名 : MAXPOOLSIZE
この特定の接続文字列に対する接続プールの最大サイズ。既定は 100 です。
代替名 : MINPOOLSIZE
この特定の接続文字列に対する接続プールの最小または初期サイズ。既定は 0 です。
接続プーリングを有効にします。既定は true です。
その他の接続パラメータ
以下のパラメータを必要に応じてオプションで設定できます。
アプリケーション名を設定します。
代替名 : CONNECT TIMEOUT
失敗と見なすまでに接続の確立を試行する、秒単位の時間の長さを設定します。既定は 30 です。この設定が OS で定義された既定の最大値より大きい場合は無視されます。OS 固有の値は、通常 20 ~ 40 秒程度です。
このプロセスの言語を設定します。
ロギングを有効にしてログ・ファイルの場所を設定します。
TCP のパケット・サイズを設定します。既定は 1024 です。
リサイクル処理を適用する前に解析前のキャッシュで保持する SQL コマンド数の上限を設定します。既定は 200 です。
TCP の受信バッファ・サイズを設定します。既定値は 0 です (システムの既定値を使用)。
TCP の送信バッファ・サイズを設定します。既定値は 0 です (システムの既定値を使用)。
SSL/TLS でクライアント・サーバ接続を保護するかどうかを指定します ("InterSystems IRIS との通信に SSL/TLS を使用するための .NET クライアントの構成" を参照)。既定は false です。
TCP nodelay オプションを設定します。既定は true です。
接続の System.Data.IsolationLevel 値を設定します。
プロセス ID のワークステーション名を設定します。