その他の Business Intelligence ツールの概要
ここでは、InterSystems IRIS Business Intelligence で使用するその他のツールを紹介します。
BI サンプル
このドキュメントのほとんどの例は、Samples-BI サンプル (https://github.com/intersystems/Samples-BIOpens in a new tab) または Samples-Aviation サンプル (https://github.com/intersystems/Samples-AviationOpens in a new tab) の一部です。
サンプルは、専用のネームスペース (SAMPLES など) を作成して、そのネームスペースにロードすることをお勧めします。一般的な手順は、"InterSystems IRIS で使用するサンプルのダウンロード" を参照してください。
MDX シェル
システムには、MDX クエリを発行して、キューブおよびサブジェクト領域を検索できるシェルが用意されています。このセクションでは、このシェルの概要を示し、サポートされている MDX のオプションと関数を提示します。
MDX クエリの概要は、"InterSystems MDX の使用法" を参照してください。ここには多くの例が示されています。
"InterSystems MDX リファレンス" も参照してください。
MDX シェルへのアクセス
MDX シェルにアクセスするには、ターミナルを起動して、以下の操作を実行します。
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キューブまたはサブジェクト領域を定義したネームスペースに切り替えます。
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以下のコマンドを入力します。
Do ##class(%DeepSee.Utils).%Shell()
ここで以下のような MDX クエリを入力します。
SELECT MEASURES.[%COUNT] ON 0, birthd.decade.MEMBERS ON 1 FROM patients
クエリを入力すると、シェルによってクエリが実行され、以下のようにコンソールに結果が表示され、シェル・プロンプトが再表示されます。
Patient Count
1 1910s 71
2 1920s 223
3 1930s 572
4 1940s 683
5 1950s 1,030
6 1960s 1,500
7 1970s 1,520
8 1980s 1,400
9 1990s 1,413
10 2000s 1,433
11 2010s 155
---------------------------------------------------------------------------
Elapsed time: .014128s
シェルで以下の操作を行います。
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キューブおよびサブジェクト領域のリストを表示するには、cube と入力します。
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キューブまたはサブジェクト領域の内容を表示するには、cube name_of_cube_or_subject_area と入力します。
Note:このコマンドによって、計算メンバおよび名前付きセットが表示されることはありませんが、これらの要素をシェルやその他の場所で使用することはできます。
サブジェクト領域の場合、このコマンドによって、サブジェクト領域では非表示として指定されている要素を含む、すべての要素がリスト表示されます。
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シェルを終了するには q を入力します。
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クエリ・キャッシュを有効にするには、cache on と入力します。cache off を設定した後に、シェル内で MDX クエリを実行すると、MDX シェルはシステム全体でその特定のキューブのクエリ・キャッシュをすべて削除します。これにより、他のユーザのパフォーマンスが低下する可能性があります。
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非同期モードを有効にするには、async on と入力します。
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キューブを構築するには、build cubename と入力します。
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クエリ・キャッシュをリセットにするには、reset と入力します。
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その他のシェル・オプションのリストを表示するには、? と入力します。
クエリで使用されるインデックスの表示
Business Intelligence シェルでは、クエリで使用されるインデックスを簡単に表示できます。
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以下のシェル・コマンドを発行します。
stats on
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%SHOWPLAN に続いて、クエリを入力します。以下はその例です。
%SHOWPLAN SELECT aged.[age group].members ON 0, allerd.H1.MEMBERS ON 1 FROM patients WHERE colord.red 0 to 29 30 to 59 60 + 1 additive/colorin 27 19 14 2 animal dander 15 25 8 3 ant bites 15 19 11 4 bee stings 24 27 7 5 dairy products 25 25 4 6 dust mites 28 23 10 7 eggs 19 21 13 8 fish 26 17 11 9 mold 23 23 6 10 nil known allerg 80 82 21 11 No Data Availabl 216 194 92 12 peanuts 26 15 8 13 pollen 29 22 11 14 shellfish 29 23 14 15 soy 25 25 6 16 tree nuts 22 18 8 17 wheat 16 17 8 -------------- Query Plan --------------------- **%SHOWPLAN SELECT [AGED].[AGE GROUP].MEMBERS ON 0,[ALLERD].[H1].MEMBERS ON 1 FROM [PATIENTS] WHERE [COLORD].[RED]** **DIMENSION QUERY (%FindMemberByName): SELECT TOP 1 %ID,Dx327553094 MKEY,Dx327553094 FROM Cubes_StudyPatients.Star327553094 WHERE Dx327553094=? ORDER BY Dx327553094** **EXECUTE PARALLEL: 1x1 task(s) ** **CONSOLIDATE** -------------- End of Plan -----------------
ここでは、見やすくするために改行を追加してあります。
クエリで使用されるすべてのインデックスが取得され、レポートされます。クエリは部分的に実行されているだけなので、クエリ結果が正しいとは限りません。%SHOWPLAN の目的は、インデックスを表示できるようにすることであり、クエリ結果を取得することではありません。
ユーティリティ・メソッド
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%SYSTEM.DeepSeeOpens in a new tab クラスには、一般的に使用されるユーティリティ・メソッドが含まれています。これには、以下のものがあります。
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BuildCube()
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KillCube()
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ListCubes()
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Reset()
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Shell()
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SynchronizeCube()
このクラスは、$SYSTEM 特殊変数により使用可能です。すべてのクラスが %SYSTEM パッケージに含まれているためです。例えば、キューブを構築するために、以下のように使用できます。
Do $system.DeepSee.BuildCube("MyCube")
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%DeepSee.UtilsOpens in a new tab クラスには、以下のものを含めて一連の多数のユーティリティ・メソッドがあります。
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%ExportExcelToFile() — Business Intelligence クエリや KPI を Microsoft Excel 形式でファイルにエクスポートします。
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%ExportPDFToFile() — Business Intelligence クエリや KPI を PDF 形式でファイルにエクスポートします。
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%GetAgentCount() — 現在のエージェント数を取得します。
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%GetBaseCube() — サブジェクト領域の基となるキューブの名前を取得します。
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%GetCubeFactClass() — キューブに関連付けられているファクト・テーブル・クラスの名前を取得します。
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%GetCubeLevels() — キューブで定義されているレベル、メジャー、およびリレーションシップを取得します。
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%GetDimensionMembers() — ディメンジョンのメンバのリストを取得します。
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%GetMetricList() — 現在のユーザに対して表示可能なすべてのビジネス・メトリックを取得します。
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%GetSQLTableName() — 指定されたクラスの SQL テーブル名を取得します。
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%ProcessFact() — キューブの単一ファクトを更新します。
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%GetMDXFromPivot() — ピボット・テーブルで定義された MDX クエリを返します。
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%ExecutePivot() — ピボット・テーブルで定義された MDX クエリを実行して、オプションで %DeepSee.ResultSetOpens in a new tab のインスタンスを返します。
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%GetResultsetFromPivot() — ピボット・テーブルで定義された MDX クエリを格納している %DeepSee.ResultSetOpens in a new tab のインスタンスを返して、オプションでそのクエリを実行します。
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%DeepSee.UserLibrary.UtilsOpens in a new tab クラスには、フォルダマネージャでサポートされるタスクをプログラムで実行する場合に使用できるメソッドが含まれています。これには、以下のメソッドがあります。
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%AddFavorite()
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%DeleteFolderContents()
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%DeleteFolderItem()
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%Export()
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%GetFolderList()
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%ImportContainer()
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データ・コネクタ
データ・コネクタ・クラス (%DeepSee.DataConnectorOpens in a new tab) を使用すると、キューブおよびリストで任意の SQL クエリを使用できるようになります。"InterSystems Business Intelligence の実装" を参照してください。
結果セット API
%DeepSee.ResultSetOpens in a new tab クラスを使用すると、MDX クエリをプログラムで実行し、その結果にアクセスできるようになります。
詳細は、"InterSystems Business Intelligence の実装" を参照してください。
JavaScript API と REST API
Business Intelligence JavaScript API は、install-dir/CSP/broker ディレクトリにある DeepSee.js ファイルによって提供されます。この JavaScript ライブラリを使用すると、JavaScript ベースのクライアントから Business Intelligence を操作できます。このライブラリ内の関数は、Business Intelligence 用の REST ベース API のラッパです。REST API を直接使用することもできます。
詳細は、"InterSystems Business Intelligence のクライアント側 API" を参照してください。