Red Hat Linux プラットフォームの問題
このトピックには、以下の調整に関する情報が含まれます。
ロックインされたメモリ
Linux プラットフォームでは、共有メモリがヒュージ・ページに割り当てられている場合、ヒュージ・ページはメモリ内で自動的にロックされます (それ以上の操作は必要ありません)。ヒュージ・ページの割り当ての詳細は、この章の "Linux でのヒュージ・ページの構成" を参照してください。
ヒュージ・ページを使用しない場合、共有メモリ・セグメントをメモリにロックしてページングを防ぐように InterSystems IRIS を構成できます。これについては、"構成パラメータ・ファイル・リファレンス" の “memlock” エントリの LockSharedMemory セクションで説明されています。
それ以外の場合は、メモリ内にロックされる可能性のある最大サイズを増やす必要があります。既定値は 32 KB です。現在の値を表示するには、ulimit コマンドを使用します。
例えば、現在の制限値をすべて表示するには、以下のようにします。
bash$ ulimit -a
core file size (blocks, -c) unlimited
data seg size ( KBytes, -d) unlimited
file size (blocks, -f) unlimited
pending signals (-i) 1024
max locked memory (KBytes, -l) 32 <---------- THIS ONE
max memory size (KBytes, -m) unlimited
open files (-n) 1024
pipe size (512 bytes, -p) 8
POSIX message queues (bytes, -q) 819200
stack size ( KBytes, -s) 10240
cpu time (seconds, -t) unlimited
max user processes (-u) 49000
virtual memory ( KBytes, -v) unlimited
file locks (-x) unlimited
max-locked memory のみ表示するには、-l オプションを使用します。
bash$ ulimit -l
32
権限を持っていれば、ulimit コマンドを使用して直接値を変更できますが、/etc/security/limits.conf ファイルで memlock パラメータを更新することをお勧めします。memlock の制限値が小さすぎる場合、Linux から ENOMEM (メモリ不足) エラーが表示されますが、これでは原因が明らかになりません。実際にメモリは割り当てられています。エラーを起こしているのはロックなのです。
詳細は、"構成パラメータ・ファイル・リファレンス" の "memlock" を参照してください。
多数の同時プロセスの調整
多数のプロセスまたは Telnet ログインを必要とするシステムを実行する場合は、以下の調整を行う必要があります。
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/etc/xinetd.d/telnet ファイルに、以下の行を追加します。
instances = unlimited
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/etc/xinetd.conf ファイルで、インスタンスの設定を以下のように追加または変更します。
instances = unlimited
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これらの変更が完了したら、以下のコマンドを使用して xinetd を再起動します。
# service xinetd restart
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既定の pty (擬似ターミナル接続) 制限は 4096 です。これでも足りない場合は、/etc/sysctl.conf ファイルに最大 pty 行を追加するか変更します。以下に例を示します。
kernel.pty.max=10000
ダーティ・ページのクリーンアップ
(例えば 8 GB 以上の) 大規模なメモリ・システムでは、フラット・ファイルを何度も書き込む場合 (例えば InterSystems IRIS のバックアップやファイル・コピーなど)、proc/sys/vm/ に格納されている以下のパラメータを調整することにより、パフォーマンスを向上させることができます。
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dirty_background_ratio — pdflush が書き込みを開始するまでに、ダーティ・ページで満たすことのできるアクティブの最大割合。このパラメータは 5 に設定することをお勧めします。
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dirty_ratio — より多くの書き込みが許可される代わりに、タイム・スライス間のダーティ・バッファを書き込むプロセスが強制されるまでに、ダーティ・ページで満たすことのできる合計メモリの最大割合。このパラメータは 10 に設定することをお勧めします。
これらの変数は、/etc/sysctl.conf ファイルに以下を加えることで設定できます。
vm.dirty_background_ratio=5 vm.dirty_ratio=10
これらの変更は、Linux pdflush デーモンに対して、大量の更新バーストでストレージが溢れる可能性のある大量の更新をキューに入れるより頻繁に、ダーティ・ページへの書き出しを強制するものです。
Kerberos の使用
Red Hat Linux プラットフォームで Kerberos を使用するには、krb5-libs パッケージに加えて krb5-devel パッケージもインストールする必要があります。krb5-devel をインストールすると、Kerberos を使用するために必要なシンボリック・リンクが設定されます。このパッケージは、開発環境だけでなく、実稼働環境にも必要です。これらのコンポーネントの詳細は、Red Hat NetworkOpens in a new tab Web サイトを参照してください。