リモート・サーバへの接続
ここでは、InterSystems IRIS® データ・プラットフォームのランチャーを使用してリモート・サーバにアクセスする方法、および InterSystems IRIS サーバ・マネージャを使用してサーバ接続を定義する方法を説明します。
ランチャーとサーバ・マネージャは、Windows でのみ提供されます。
ランチャーのサブメニュー
リモートの InterSystems IRIS サーバに簡単にアクセスできるように、InterSystems IRIS ランチャーには、リモート・インスタンスをホストしているマシンに対する OS レベルの権限を必要としない以下のオプションが用意されています。
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[リモート システム アクセス] サブメニュー。InterSystems IRIS サーバ・マネージャで定義されているあらゆるインスタンスに、ターミナルおよび管理ポータルへのアクセスを提供します。
このサブメニューは、スタジオ、ドキュメント、およびクラス・リファレンスへのアクセスも提供しますが、ここでは具体的には説明しません。
[リモート システム アクセス] は、Telnet 経由の接続に使用できるオプションも提供します。
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[優先接続サーバ] サブメニュー。InterSystems IRIS サーバ・マネージャで定義されているインスタンスのリストを表示し、そのリストの管理に使用できるオプションを提供します。
リモート・インスタンスに対して [リモート システム アクセス] サブメニューのユーティリティを使用するには、以下のことを行います。
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優先接続サーバ・リストにサーバを追加するため、リモート・サーバ接続を定義します。
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InterSystems IRIS ランチャーをクリックし、[リモート システム アクセス] を選択します。
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ユーティリティ (管理ポータルなど) を選択します。
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サーバ名を選択します。
管理ポータル、ドキュメント、またはクラス・リファレンスに接続する際に、後で迅速にアクセスできるように URL をブックマークに登録できます。
リモート・サーバ接続の定義
リモート・サーバ上の InterSystems IRIS ランチャー・ユーティリティまたは他の InterSystems IRIS アプリケーションを使用するには、そのサーバが InterSystems IRIS サーバ・マネージャの接続リストに含まれている必要があります。この事前に設定したリモート・サーバのリストを使用すると、すぐに接続が可能です。リモート・サーバは、一意のサーバの IP アドレスや TCP ポートを使用して定義され、これがサーバにおける InterSystems IRIS のインスタンスとなります。
システム上で InterSystems IRIS ランチャー・ユーティリティを使用するには、InterSystems IRIS スーパーサーバがリモート・マシン上で動作し、そのポートがファイアウォール上で開いている必要があります。
セキュリティ上の理由のため、ユーザ名とパスワードはリモート接続情報に保存されません。
リモート・サーバを定義するには、以下のことを行います。
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InterSystems IRIS ランチャー・メニューから、[優先接続サーバ] を選択し、[追加/編集] をクリックして、InterSystems IRIS サーバ・マネージャを開きます(このステップを Windows システムで実行するには、管理者権限が必要です)。
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[追加] をクリックして、[接続を編集] ダイアログ・ボックスを開きます。
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各フィールドに入力し [OK] をクリックします。フィールドの詳細は以下のテーブルで説明しています。指定がない限り、すべてのフィールドに入力する必要があります。
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[サーバ名] — サーバを識別する名前。InterSystems IRIS ランチャーに選択肢として表示されます。
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[IPアドレス] — リモート・サーバの IP アドレス、ホスト名 (DNS サーバを使用の場合)、または FQDN。InterSystems IRIS は、リモート・サーバに適合する名前を参照します。
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[ポート] — スーパーサーバのポート番号。既定のポート番号は 1972 です。
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[Telnetポート] — Telnet 接続のポート番号。既定のポート番号は 23 です。
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[ウェブサーバIPアドレス] — オプション。この InterSystems IRIS インスタンスの管理に使用する Web サーバの IP アドレス。指定しない場合、既定の IP アドレスになります。
管理する InterSystems IRIS インスタンスとは別のマシン上に存在する Web サーバを使用する場合は、このフィールドにその Web サーバ・マシンの IP アドレスを入力します。指定しない場合、既定の IP アドレスになります。
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[ウェブサーバポート] — Web サーバのポート番号 (必要に応じて)。
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[CSPサーバインスタンス] — オプション。1 つの Web サーバを、複数の InterSystems IRIS インスタンスに接続するように構成する場合に、接続する InterSystems IRIS インスタンス名。詳細は、"CSP サーバ・インスタンスの指定" を参照してください。
Note:[CSPサーバインスタンス] は、要求が適切にルーティングされるように、すべて小文字にする必要があります。
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[HTTPS] — InterSystems IRIS ランチャーからのリンクが HTTPS を使用するかどうか。
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[認証方法] — [Kerberos] または [パスワード] を選択します。
これらのフィールドの使用法の詳細は、"セキュリティ管理ガイド" の “認証” の章にある "Kerberos 認証" セクションを参照してください。
InterSystems IRIS でのパスワードベースの認証については、"セキュリティ管理ガイド" の “認証” の章にある "インスタンス認証" セクションを参照してください。
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[接続セキュリティレベル] — Kerberos 1 の場合のみ。[Kerberos]、[Kerberos とパケット整合性]、または [Kerberos と暗号化] のいずれかを選択します。
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[Windows InterSystems IRIS Telnet サーバ] — Kerberos の場合のみ。Windows サーバへの接続を定義する場合は、このチェック・ボックスにチェックを付けます。
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[サービスプリンシパル名] — Kerberos の場合のみ。このフィールドには、推奨のサービス・プリンシパル名形式 “cache/<FQHN>” (FQHN は完全修飾されたホスト名) で、入力した IP アドレスがあらかじめ入力されています。
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[コメント] — オプション。リモート・サーバの説明。
CSP サーバ・インスタンスの指定
複数の InterSystems IRIS インスタンスに接続するように 1 つの Web サーバを構成する場合は、接続する InterSystems IRIS インスタンス名を [CSPサーバインスタンス] フィールドに入力します。この名前は、すべて小文字で入力する必要があります。
例えば、IIS Web サーバをインストール済みの Windows マシンに InterSystems IRIS の 2 つのインスタンス (iris1 と iris2) をインストールすると、既定の設定では、InterSystems IRIS の一部としてインストールされた固有プライベート Apache Web サーバで、それぞれのインスタンスを管理します。
ただし、各インスタンスのサーバ定義を作成するときに [ウェブサーバポート] (IIS の場合、既定の設定では 80) を変更し、[CSPサーバインスタンス] フィールドに iris1 と iris2 を指定することによって、両方のインスタンスをパブリック IIS Web サーバから管理することもできます。これによって、パブリック Web サーバ上に対応する InterSystems IRIS インスタンスを指す仮想ディレクトリ /iris1 と /iris2 が自動的に作成されます。
[CSPサーバインスタンス] フィールドに値を入力し、このサーバのランチャー上で管理ポータルを選択すると、URI は次のような形式になります。
http://<web srvr addr>:<web srvr port>/<csp srvr inst>/csp/sys/UtilHome.csp
これは、URI の /csp/sys/UtilHome.csp 部分の前にインスタンス名が置かれた形式で、例にある 2 つのインスタンスに対しては次の URI が生成されます。
http://localhost:80/iris1/csp/sys/UtilHome.csp http://localhost:80/iris2/csp/sys/UtilHome.csp
リモート Web サーバが含まれる、より複雑な構成の場合は、"Web ゲートウェイ構成ガイド" の該当するプラットフォームのセクションを参照してください。
Telnet を介した接続
Telnet セッションから InterSystems IRIS のリモート・インスタンスへの接続も可能です。
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InterSystems IRIS ランチャーをクリックし、[リモート システム アクセス] を選択します。
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[InterSystems IRIS Telnet] をクリックしてリモート・サーバに接続し、ユーザ名とパスワードを入力して InterSystems IRIS システムにログインします。
PC で実行しているターミナルや Telnet の実行が可能なワークステーション・クライアントから、サポートされているプラットフォームの InterSystems IRIS インスタンスにリモートでログインできます。このクライアントはユーティリティのみを備えていれば十分であり、InterSystems IRIS サーバ・インスタンスはなくてもかまいません。一般的に、クライアント・マシン上の InterSystems IRIS のバージョンは、それを管理する InterSystems IRIS のバージョン以上である必要があります。
macOS プラットフォームでは、Windows のコマンド・プロンプトから SSH を使用して自分の macOS マシンに接続してから、以下のコマンドで接続します。
sudo /sbin/service telnet start