プロダクション開発のベスト・プラクティス
ここでは、プロダクション・プロジェクトに着手するための一般的な概要情報を取り上げます。また、開発作業の概要を説明し、InterSystems IRIS® データ・プラットフォームの情報の入手先、および企業統合について説明します。ここで提示する情報は、すべてのタイプのプロダクション・プロジェクトに関連します。
プロジェクトの目標
プロダクション開発プロジェクトの目的は、2 つ以上のシステムを接続することです。プロダクション とは、企業の特定の統合問題を解決するための、専門化されたソフトウェアとドキュメントのパッケージです。概要は、"相互運用プロダクションの概要" を参照してください。
この節では、アプリケーション開発者がソリューションを提供するために作成および構成する必要のあるソフトウェア要素の観点から InterSystems IRIS を説明します。次の節の “プロジェクトの配布” では、InterSystems IRIS 開発プロジェクトのシーケンスと成果について説明します。
プロジェクトの配布
InterSystems IRIS 製品のアーキテクチャは、企業でのさまざまな配布形態をサポートしています。
-
プロダクションは、企業の統合ソリューション全体として構成することも、企業に導入済みの既存のソリューションやソリューションの一部と合わせて使用することもできます。
-
プロダクションを使用すると、必要に応じてレガシ・システムを置換またはアップグレードしたり、レガシ・システムをまったく除去または変更することなく、新機能を追加したりすることができます。
-
InterSystems IRIS は、インクリメンタルな開発プロジェクトをサポートしているため、開発チームは、旧システムから新システムへの開発分を、企業の必要に応じた速さで実施できます。
多くの InterSystems IRIS 開発プロジェクトは、次のような順序のフェーズをたどります。
順序 | フェーズ | 目標 | 重点 |
---|---|---|---|
1 | 仕様 | プロダクションの要件の指定 | プロダクションはどのような機能を備えているべきか。 |
2 | 設計 | プロダクション・ソフトウェアの設計 | 各要素がどのように相互動作すべきか。 |
3 | コーディング | プロダクション・ソフトウェアの構築 | 追加の要素が必要かどうか。 |
4 | テスト | プロダクション・ソフトウェアのテスト | プロダクションは指定された要件を満たすかどうか。 |
5 | 導入 | 目的の場所へのソフトウェアのインストール | 必要に応じて、テスト、設計、作成、および再作業の準備が整っているかどうか。 |
6 | リリース | ソフトウェアおよびプロジェクト成果物の提供 | システム管理チームに役立つものは何か。 |
ドキュメント
InterSystems IRIS ドキュメントを理解することは基本的なベスト・プラクティスです。以下のドキュメントおよび章の理解から始めることをお勧めします。それぞれに相互参照が記載されています。
-
"相互運用プロダクションの概要" では、用語と基本概念を紹介します。
-
"プロダクションの開発" では、開発タスクについて説明します。
-
"プロダクションの構成" では、プロダクションの作成に関連した構成タスクの実行方法について説明します。
-
このドキュメントの後半の章は、インタフェース・ルーティング・ソリューションの導入に適用されます。“ルーティング・プロダクションの設計モデル” と “プロダクション要素へのインタフェース変換” を参照してください。
また、プロダクションをサポートする InterSystems IRIS のプラットフォーム機能を理解することも重要です。"サーバ側プログラミングの入門ガイド" が入門書として役に立ちます。
有益な参考資料には以下のものがあります。
他に有益な開発ガイドには以下のものがあります。
言語の参考資料には以下のものがあります。
システム・ユーティリティおよびセキュリティの詳細は、以下のドキュメントを参照してください。