SUSE Linux プラットフォームの問題
このトピックには、以下の調整に関する情報が含まれます。
I/O スケジューラ
SUSE Linux の I/O スケジューラは、ストレージ・デバイスに送信された入出力要求の順序付けを行う役割を持ちます。SUSE Linux 15 では、スケジューラは既定で BFQ (Budget Fair Queueing) に設定される可能性があり、これは InterSystems IRIS でパフォーマンスの問題を引き起こすことが知られています。この設定を NONE に変更することをお勧めします。I/O スケジューラの変更の詳細は、SUSE のドキュメント "Tuning I/O PerformanceOpens in a new tab" を参照してください。
I/O スケジューラを NONE に設定することは、すべてのユース ケースで最適とは限りません。ユーザは変更を行った後、システムのアプリケーション・ワークロードをテストする必要があります。
ロックインされたメモリ
Linux プラットフォームでは、共有メモリがヒュージ・ページに割り当てられている場合、それらはメモリ内で自動的にロックされます (それ以上の操作は必要ありません)。ヒュージ・ページの割り当ての詳細は、"Linux でのヒュージ・ページの構成" を参照してください。
ヒュージ・ページを使用しない場合、共有メモリ・セグメントをメモリにロックしてページングを防ぐように InterSystems IRIS を構成できます。これについては、"構成パラメータ・ファイル・リファレンス" の “memlock” エントリの LockSharedMemory セクションで説明されています。
それ以外の場合は、メモリ内にロックされる可能性のある最大サイズを増やす必要があります。手順については、この章の "Red Hat Linux プラットフォームの問題" にある "ロックインされたメモリ" のセクションを参照してください。
Kerberos の使用
SUSE Linux プラットフォームで Kerberos を使用するには、krb5-libs パッケージに加えて krb5-devel パッケージもインストールする必要があります。krb5-devel をインストールすると、Kerberos を使用するために必要なシンボリック・リンクが設定されます。このパッケージは、開発環境だけでなく、実稼働環境にも必要です。これらのコンポーネントの詳細は、SUSE documentationOpens in a new tab の Web サイトを参照してください。