ニーモニック空間によるデバイス制御
ニーモニック空間は、カーソルの動作やデバイスの属性など、デバイスの制御を実行する InterSystems IRIS ルーチンです。各動作はラベルに対応します。これらのラベルは、WRITE /mnemonic コマンドで使用するニーモニックです。WRITE /mnemonic 構文についての詳細は、このドキュメントの他のページにある、各デバイス・タイプでの WRITE コマンドの説明を参照してください。
事前定義のニーモニック空間
InterSystems IRIS には、以下のテーブルで示されているような事前定義のニーモニック空間があります。
ルーチン名 | 既定のデバイス・タイプ | 説明 |
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^%X364 | ターミナル、シーケンシャル・ファイル、他のデバイス | X3.64 (ANSI) ターミナル用ニーモニック空間です。詳細は、"X3.64 用ニーモニック空間" を参照してください。 |
^%XDTM | DTM PC コンソール | DTM PC コンソール用ニーモニック空間です。詳細は、"DTM PC コンソール用ニーモニック空間" を参照してください。 |
既定のニーモニック空間の設定
管理ポータルで、以下のデバイス・タイプの既定のニーモニック空間を変更できます。[システム管理]、[構成]、[デバイス設定]、[IO設定] の順に選択します。次のニーモニックが表示されます。
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ターミナル
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シーケンシャル・ファイル
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その他
既定のニーモニック空間を定義した後は、現在のデバイスについて OPEN コマンドまたは USE コマンドでニーモニック引数を指定して既定のニーモニック空間をオーバーライドしない限り、WRITE /mnemonic コマンドが発行された場合に、現在のデバイスでは既定のニーモニック空間にある制御ニーモニックが使用されます。
ニーモニック空間の生成
独自のニーモニック空間ルーチンを生成できます。例えば、ターミナル入出力用に独自のニーモニック空間を生成できます。
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必要な制御ニーモニックを含む InterSystems IRIS ルーチンを生成します。このルーチンでは、以下の点に注意してください。
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このルーチンのエントリ・ポイントは必ず大文字です。これらのエントリ・ポイントは、WRITE /mnemonic コマンドで参照するニーモニックです。
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エントリ・ポイントには、引数が必要なものもあります。ニーモニック空間のコードは、エントリ・ポイントで現在のデバイスに対して実行します。
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カーソル移動ルーチンは、画面を超えてカーソルを動かしたり、カーソルを折り返すことはできません。
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このニーモニック空間をすべてのユーザから使用できるようにするには、% で始まる InterSystems IRIS ルーチン名を付け、%SYS ネームスペースに置きます。
ニーモニック空間の選択
デバイスに WRITE /mnemonic コマンドを発行する前に、そのデバイス・タイプに対して管理ポータルの構成設定で指定されている既定のニーモニック空間を使用するかどうかを決定します。
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既定のニーモニック空間を使用する場合、デバイスに対して OPEN や USE コマンドを発行するときに、mnespace パラメータを組み込まないようにする必要があります。
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別のニーモニック空間を使用するには、デバイスに発行する OPEN や USE コマンドの mnespace パラメータにその名前を指定します。
USE "device"::"^%X364"
mnespace パラメータの使用方法についての詳細は、OPEN コマンドと USE コマンドと、個々のデバイス・タイプに関するページを参照してください。