モデルのメンテナンス
モデルのメンテナンスは、モデルの表示、変更、および削除で構成されます。
モデルの表示
IntegratedML がトレーニングまたは検証を実行する際、このプロセスは “トレーニング実行” または “検証実行” と呼ばれます。
IntegratedML では、モデル、トレーニングされたモデル、トレーニング実行、および検証実行に関する情報を問い合わせるために、INFORMATION_SCHEMA クラス内に以下のビューが用意されています。
ML_MODELS
このビューは、モデル定義ごとに 1 つの行を返します。
INFORMATION_SCHEMA.ML_MODELS は、以下の列で構成されます。
列名 | 説明 |
---|---|
CREATE_TIME_STAMP | モデル定義が作成された時刻 (UTC) |
DEFAULT_SETTINGS | モデル定義のプロバイダが使用する既定の設定 |
DEFAULT_TRAINED_MODEL_NAME | トレーニング済みの場合、既定のトレーニング済みモデルの名前 |
DEFAULT_TRAINING_QUERY | CREATE MODEL 文の FROM 節 (使用された場合) |
DESCRIPTION | モデル定義の説明 |
MODEL_NAME | モデル定義の名前 |
PREDICTING_COLUMN_NAME | ラベル列の名前 |
PREDICTING_COLUMN_TYPE | ラベル列の型 |
WITH_COLUMNS | 特徴列の名前 |
モデル定義の詳細は、"モデル定義の作成" を参照してください。
ML_TRAINED_MODELS
このビューは、トレーニングされたモデルごとに 1 つの行を返します。
INFORMATION_SCHEMA.ML_TRAINED_MODELS は、以下の列で構成されます。
列名 | 説明 |
---|---|
MODEL_INFO | モデル情報 |
MODEL_NAME | モデル定義の名前 |
MODEL_TYPE | モデルのタイプ (分類、回帰、時系列) |
PROVIDER | トレーニングに使用されたプロバイダ |
TRAINED_MODEL_NAME | トレーニングされたモデルの名前 |
TRAINED_TIMESTAMP | トレーニングされたモデルが作成された時刻 (UTC) |
トレーニングされたモデルの詳細は、"モデルのトレーニング" を参照してください。
プロバイダの詳細は、"プロバイダ" を参照してください。
ML_TRAINING_RUNS
このビューは、トレーニング実行ごとに 1 つの行を返します。
INFORMATION_SCHEMA.ML_TRAINING_RUNS は、以下の列で構成されます。
列名 | 説明 |
---|---|
COMPLETED_TIMESTAMP | トレーニング実行が完了した時刻 (UTC) |
LOG | プロバイダからのトレーニング・ログ出力 |
ML_CONFIGURATION_NAME | トレーニングに使用された ML 構成の名前 |
MODEL_NAME | モデル定義の名前 |
PROVIDER | トレーニングに使用されたプロバイダの名前 |
RUN_STATUS | トレーニング実行のステータス |
SETTINGS | トレーニング実行のために USING 節によって渡された設定 |
START_TIMESTAMP | トレーニング実行が開始された時刻 (UTC) |
STATUS_CODE | トレーニング・エラー (発生した場合) |
TRAINING_DURATION | トレーニングの期間 (秒単位) |
TRAINING_RUN_NAME | トレーニング実行の名前 |
TRAINING_RUN_QUERY | トレーニング用に特徴列とラベル列からデータを取り出すために使用されるクエリ |
トレーニング実行の詳細は、"モデルのトレーニング" を参照してください。
ML_VALIDATION_RUNS
このビューは、検証実行ごとに 1 つの行を返します。
INFORMATION_SCHEMA.ML_VALIDATION_RUNS は、以下の列で構成されます。
列名 | 説明 |
---|---|
COMPLETED_TIMESTAMP | 検証実行が完了した時刻 (UTC) |
LOG | 検証ログ出力 |
MODEL_NAME | モデル定義の名前 |
RUN_STATUS | 検証ステータス |
SETTINGS | 検証実行の設定 |
START_TIMESTAMP | 検証実行が開始された時刻 (UTC) |
STATUS_CODE | 検証エラー (発生した場合) |
TRAINED_MODEL_NAME | 検証対象のトレーニングされたモデルの名前 |
VALIDATION_DURATION | 検証期間 (秒単位) |
VALIDATION_RUN_NAME | 検証実行の名前 |
VALIDATION_RUN_QUERY | FROM によって指定されたデータセットの完全なクエリ |
検証実行の詳細は、"モデルの検証" を参照してください。
ML_VALIDATION_METRICS
このビューは、検証実行の検証メトリックごとに 1 つの行を返します。
INFORMATION_SCHEMA.ML_VALIDATION_METRICS は、以下の列で構成されます。
列名 | 説明 |
---|---|
METRIC_NAME | 検証メトリック名 |
METRIC_VALUE | 検証メトリック値 |
MODEL_NAME | モデル名 |
TARGET_VALUE | 検証メトリックのターゲット値 |
TRAINED_MODEL_NAME | この実行のトレーニングされたモデルの名前 |
VALIDATION_RUN_NAME | 検証実行の名前 |
METRIC_NAME と METRIC_VALUE を生成する検証メトリックの詳細は、"InterSystems SQL リファレンス" を参照してください。
モデルの変更
ALTER MODEL 文を使用してモデルを変更できます。
ALTER MODEL 文の構文は以下のとおりです。
ALTER MODEL model-name alter-action
alter-action は、以下のいずれかにできます。
-
PURGE ALL
-
PURGE integer DAYS
-
DEFAULT preferred-model-name
この例では、PURGE 節を使用して、モデル WillLoanDefault に関連するすべてのトレーニング実行データと検証実行データを削除します。
ALTER MODEL WillLoanDefault PURGE ALL
この例では、PURGE 節を使用して、モデル WillLoanDefault に関連する、7 日以上経過したすべてのトレーニング実行データと検証実行データを削除します。
ALTER MODEL WillLoanDefault PURGE 7 DAYS
"モデルの表示" にリストされたビューをクエリして、alter 文が成功したことを確認できます。
ALTER MODEL コマンドの詳細は、リファレンスを参照してください。
モデルの削除
DROP MODEL 文を使用してモデルを削除できます。
DROP MODEL 文の構文は以下のとおりです。
DROP MODEL model-name
DROP MODEL は、関連するモデルのすべてのトレーニング実行と検証実行を削除します。
INFORMATION_SCHEMA.ML_MODELS ビューをクエリして、モデルが削除されたことを確認できます。
DROP MODEL コマンドの詳細は、"InterSystems SQL リファレンス" を参照してください。