プロダクションの管理の概要
ここでは、管理ポータルと InterSystems IRIS® データ・プラットフォームのプロダクションの管理に関連したタスクについて説明します。
システム管理者に関する背景情報
この節では、知っておきたい基本的な用語について説明します。
プロダクションは、複数の潜在的に異なるソフトウェア・システムを統合する、特化されたソフトウェアとドキュメントのパッケージです。プロダクションには、これらの外部システムと通信する要素だけでなく、プロダクション内部の処理を実行する要素も含まれます。
1 つのプロダクションには、相互に (および外部システムと) 通信する複数のビジネス・ホストが含まれています。次の 3 種類のビジネス・ホストが存在します。
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ビジネス・サービスは、プロダクションの外部からの入力を受信します。
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ビジネス・プロセスは、完全にプロダクション内部の通信とロジックに対して責任があります。
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ビジネス・オペレーションは、通常、プロダクションからの出力を送信します。特定のプロダクション内部の通信とロジックに使用することもできます。
プロダクション内部では、すべての通信がビジネス・ホスト間のリクエスト・メッセージとレスポンス・メッセージを使用して実行されます。
任意の時点で InterSystems IRIS から特定のネームスペース内での実行を許可されるプロダクションは 1 つだけです。
実行中のプロダクションは、管理ポータルが閉じられても実行を継続します。
その他の背景情報は、"中心概念" を参照してください。
プロダクションの管理の概要
InterSystems IRIS の管理プロセスには、このドキュメントで説明する以下のタスクのプロセスが含まれます。
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不要になった古いデータのパージ。
InterSystems IRIS は、メッセージ、イベント・ログ・エントリ、ビジネス・ルール・ログ・エントリ、およびその他の履歴データを保存します。そのため、古いデータは定期的にパージする必要があります。詳細は、"データの削除" を参照してください。
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プロダクションの自動開始オプションの有効化または無効化。このオプションは、InterSystems IRIS の起動時に自動的にプロダクションを開始させ、InterSystems IRIS の停止時にプロダクションをシャットダウンさせます。
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プロダクションで InterSystems IRIS ワークフロー・エンジンが使用されている場合のワークフロー・ロールとユーザの作成と維持。
スーパーバイザ (必要な許可を持つ) は、ワークフロー・タスクを割り当てたり、キャンセルしたりすることもできます。
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メッセージを別のアーカイブにアーカイブ可能なアーカイブ・マネージャの使用。より新しく望ましいオプションとして、エンタープライズ・メッセージ・バンクを使用すれば、複数のプロダクションからのメッセージをアーカイブできます。"エンタープライズ・メッセージ・バンクの使用法" を参照してください。
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発行および購読メッセージ配信の定義。
プロダクションの監視 (メッセージ・キューの表示、イベント・ログの表示、およびその他のこのようなデータの調査) に関する情報は、"プロダクションの監視" を参照してください。
管理ポータルの概要
管理ポータルの [Interoperability] メニューには、特にプロダクションに適用されるオプションが含まれています。
開発者は、このポータルを使用して新しいプロダクションを構成および導入します。システム管理者は、ポータルを使用して実行中のプロダクションを監視または構成します。ビジネス・アナリストは、ポータルを使用して既存のプロダクションのビジネス・ルールを定義します。
ポータルを使用してプロダクションを開始します。ただし、プロダクションの実行中にポータルを閉じても、プロダクションは動作を継続します。つまり、ポータルを安全に終了してブラウザを閉じることができます。この操作がプロダクションの現在の状態に影響を与えることはありません。
管理ポータルを使用するにあたって
管理ポータルへのアクセス
管理ポータルにアクセスするには、以下のいずれかを実行します。
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Windows のシステム・トレイで InterSystems ランチャー を選択し、[管理ポータル] をクリックします。
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保存しておいた管理ポータル・ページへのブックマークを使用します。
ネームスペースの選択
管理ポータルのタイトル・バーにある現在のネームスペースの名前をクリックすると、別のネームスペースに切り替えることができます。
[Interoperability] メニューを選択したときに、相互運用対応ネームスペースを選択していなかった場合は、別のネームスペースに切り替えるように指示されます。相互運用対応ネームスペースを選択します。InterSystems IRIS 内のネームスペースに関する情報は、"環境上の考慮事項" を参照してください。
アクティブ・プロダクションのサマリの表示
[Interoperability] メニューでいずれかのオプションをクリックすると、次のようにページの右側にプロダクションに関する要約情報が表示されます。
プロダクションが一時停止またはトラブルの場合は、"プロダクション問題状態の修正" を参照してください。