サプライ・チェーン・データ・モデル
このページでは、InterSystems Supply Chain Orchestrator™ で提供されるデータ・モデルについて説明します。
サプライ・チェーン・データ・オブジェクト
以下の図は、現在のモデルでサポートされるデータ・オブジェクトと、そのリレーションシップを示しています。
サプライ・チェーンのマスタおよび参照データ
アウトバウンドおよび製造データ
インバウンドのサプライ・チェーン・データ
データ・モデル・クラスの概要
モデルでサポートされるすべてのサプライ・チェーン・オブジェクトは、パッケージ SC.Data 内にあります。これらのクラスは、任意のクライアントのビジネス・ニーズに合わせてカスタマイズできます。これらのデータ・モデル・クラスでは、パッケージ SC.Core.Data で提供されるコア実装を利用しますが、クライアントはコア・パッケージに含まれるものを変更することはできません。データ・モデルの利用 (データ統合や UI 開発など) を支援するため、データ・モデルのライブ・ドキュメンテーションとして API が提供されています。
データ・モデルのカスタマイズ
技術スキルに応じて、さまざまな方法でデータ・モデルを拡張できます。
コーディングによるカスタマイズ
すべてのサプライ・チェーン・データ・オブジェクトには、パッケージ SC.Data 内に、インターシステムズのクラス定義があります。これらは、すべてのサプライ・チェーン・アプリケーションとサービスに使用されるクラスです。これらのクラスを変更して、既存のデータ・モデルに新しい属性を追加できます。標準のモデル属性はすべて親クラスで定義されているため、以下の例に示すように、これらのクラスは、そのままではほとんど空の状態です。これらのクラスに新しいプロパティやインデックスを追加して、カスタマイズできます。
///This is a custom implementation of the Customer class
Class SC.Data.Customer Extends SC.Core.Data.Customer
{
Property MyNewProp as %String;
}
API によるカスタマイズ
クラス・プログラミングの知識のないユーザや、IRIS サーバに直接アクセスせずにただ変更を加える必要のあるユーザには、任意のサプライ・チェーン・オブジェクトに新しいカスタム属性を追加するために使用できる API 呼び出しがあります。そのような API 呼び出しを行うことで、対応するオブジェクト定義クラスが更新され (手動でコーディングされたかのように)、データベース・テーブルが自動的に調整され、属性が InterSystems IRIS® プラットフォーム上 (分析キューブなど) やビジネス・プロセス内のどこでも使用できるようになります。