タプル式 (MDX)
詳細
InterSystems MDX では、タプル式の形式は以下のいずれかです。
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タプル・リテラルは、メンバ式のコンマ区切りのリストを括弧で囲んだものです。
(member_expr1, member_expr2, member_expr3, ...)
member_expr1、member_expr2、member_expr3 (以降同様) はメンバ式です。括弧は必須です。
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タプル・リテラルを含むピボット変数への参照。ピボット変数を参照するには、以下の構文を使用します。
$VARIABLE.variablename
variablename は論理変数名です。この式は角括弧で囲まないでください。この構文では大文字と小文字は区別されません。ピボット変数名も同様です。
ピボット変数の定義に関する詳細は、"ピボット変数の定義と使用" を参照してください。
注意事項と追加用語
MDX の他の実装では、1 つのタプルに、同じディメンジョンの複数のメンバを含めることはできません。InterSystems MDX では、1 つのタプル式に、同じディメンジョンの複数のメンバ式を含めることができます。ほとんどの場合、その結果は NULL になります。ただし、Business Intelligence では、レベルはリスト値に基づくことができます。つまり、ある 1 つのレコードが複数のメンバに属することができます。例えば、タプル (allerd.soy,allerd.wheat) は、大豆と小麦の両方にアレルギーがあるすべての患者を表し、このタプルは NULL でない値を持つ可能性があります。
タプルがキューブ内の各ディメンジョンを参照する場合、そのタプルは完全修飾されています。そうでない場合、このタプルは部分修飾されています。Patients キューブから部分修飾されたタプルの例を以下に示します。
(allerd.[dairy products], colord.red, aged.35)
部分修飾されたタプルの別の例を以下に示します。
(diagd.asthma, aged.[age group].[30 to 59], MEASURES.[%COUNT])
また、クエリによって返された各データ・セルがタプルであることに注意してください。
CROSSJOIN 関数は、NONEMPTYCROSSJOIN 関数と同様に、一連のタプルを返します。
用途
タプル式は、以下の方法で使用できます。